そして、あたし達は下にいった。



リビングにはなぜかイスに座っているお母さんといつもはこんな時間にいないはずのお父さんがいた。



あたしはなんとなく嫌な予感がした。



当たるのよね、あたしの勘。



「みんな、イスに座りなさい。」



なんか、真面目だ……。



「んで、話ってなんだ？」



あたしも知りたい！



そんな目でお母さんをみると、お母さんは少し口ごもってからこう言った。



「お母さん達ね……」



ごくっ。部屋は静まりかえり唾を飲み込む音だけがきこえた。



お母さんは下を向いていて表情が見えない。



お父さんは無表情だ。




しばらく沈黙が続いた。




するとお母さんはいきなり顔を上げニコッと笑いこう言った。




「お母さんとお父さん、ちょっと旅行いってくるわねー♪」


えっ……、ええっっーーー！！！






「はぁ？？何言ってんの、冗談でしょ？？」



あたしはびっくりして聞いた。



もちろん有翔も驚いている。



夢翔と星姫は話をわかっていない。




「本気よぉ。あ、藍沢さんって人と行くから、うちに子どもがくるわ。その子たちのめんどうもよろしくねぇ。」



「なんで一緒に行くの？しかも子どもがうちにくるの！？」