「あんなやつって言っても女子とは全然喋らないし。ありがとうとかちょっとした質問なら答えるけどね。自分からは喋らないらしいわよ。」



「えっ!あたし、シャーペン落としてふでばこ落とした時バカっていわれた!遅刻してないのにバカにされたし。」



あたしはムッとした表情をした。



そうすると、葵はため息をついた。



「なんでため息?嫌なこととかあった?」



すると葵は呆れたようにあたしを見た。



「あんた自分がどんな顔かしってるの?そんな顔したら大変なことになるでしょうが!」



「うん、あたしはいたって凡人顏だし。大変ってそんなに変な顔だった!?」



だとしたら大変!!



すると葵はまた呆れたようにため息をついた。



「はぁ。もういいわ、この鈍感。」



「あたし鈍感じゃないよー!」



「じゃ、天然。」



どっちでもないわ!!



葵に言い返そうとしたらチャイムが鳴った。



くそー!タイミングが悪い!



さっきはよかったのに!



「じゃ、席戻るね。」



そう言ってあたしは後ろへいった。