ことり公園。

 俺は不自然に喋り続けた。


「……なんていうか、テストも2位で、このままじゃ悔しいから、せめてひとつくらい勝ちたくて、さ。それから、……ただ言いたかっただけなんだ。」


 ……自分でも、格好わるいと思う。


 それでも止められないくらいに、彼女の返事を聞くのが怖かった。


 ……泣かせてしまった動揺も含め、俺は彼女の顔が見れなくなっていた。


 何も言うことがなくなって、少しの沈黙が流れる。


 逃げ出したくなったところで、彼女が立ち上がった。


 地面を見つめていた俺の目に、彼女のローファーが映り込む。


「小鳥遊くん……。」


 それでもなお鈴原の顔が見れずにいると、彼女は屈んで、俺の顔を覗き込んできた。


 多分俺は今、今までにないくらい情けない顔をしているはずだ。


 鈴原は、まだ泣いていた。


「小鳥遊くん、……違うよ、わたし……。」


 彼女は、涙を手の甲で拭うと、柔らかく微笑んだ。


「わたしの好きな人、……小鳥遊くんだもん。」


 俺は一瞬、思考が停止した。