ことり公園。

「……」

「……」


 その日の放課後、俺は鈴原と2人並んで歩いていた。


 一向に口を開かない俺を心配してか、鈴原はチラチラと何度も俺の表情を伺う。


 それをわかっていながらも、俺はなかなか話を切り出せずにいた。



 ……テストの結果は、俺が望んだ通りのものだった。


 そして、一緒に帰ろう、と鈴原を誘ったのはいいが、どう切り出せばいいのか、イマイチわからない。


 ついに限界がきたのか、鈴原が沈黙を破った。


「あの、……1位、だったね。おめでとう。」

「……ありがとう。」

「それで、……その……。」


 鈴原は口を噤み、少し気まずそうに俯いた。


 ……鈴原に言わせてしまって、少し情けないと思いつつも、ここまで来てしまったら、もう言うしかない。


 俺は決心して、唾を飲み込んだ。


「少し、……寄ろうか。」


 ……そう指差したのは、もう目の前まで来ていた、ことり公園だった。


 鈴原は頷いて、俺の後に続いた。


 ……今後のことは、わからない。


 だけどついに、想いを伝える日が来てしまった。


 本当は認めたくなかったようで、認めるしかなくなってしまった、想いを。


 俺は、……鈴原のことが好きだ。


 頭の中で、何度も繰り返した。