ことり公園。

 近くのファミレスに着いてから、適当に料理を注文し終えた俺は、気になっていたことをたかひろにぶつけた。


「……で、なんかあったの?わざわざ誘うってことはさ。」


 たかひろは、前から随分わかりやすいところがあった。


 なにか言いたいことや気になることがあると、いちいちこうやって遊びや食事に誘ってきたりするのだ。


 乗り気じゃなくても、俺はそういう時、だいたい誘いに乗るようにしている。


 7月に入ってから、随分暑くなってきていたからか、たかひろは出されたお冷やをがぶ飲みして、きょとんとした顔でこちらを見つめた。


「んえ、なんでわかった?」


 理由を言うと面倒臭くなりそうだったので、俺は適当に誤魔化すことにする。


「……いや、なんとなく。」


 たかひろは不思議そうに数回瞬きを繰り返した後、ふ、と笑みを零した。


「……鶴田がさ、言ってたんだけど。」

「うん。」


 聞きながら、俺も喉が渇いていたので、グラスに口をつける。


「小鳥遊、……鈴原に告る気だろ、って。」


 そしてたかひろの予想外な言葉に、俺は口に含んだ水を吹き出しそうになった。


 咽せてしまったのを、胸を叩いて制し、はぁ?と言い返してみる。


 たかひろはニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべながら、続けた。


「いやなんか、鈴原に次テストで1位とったら、話あるって言ったんだろ?それで鶴田がさ、……告白だろ、って。」


 鶴田の奴……。


 俺は鶴田に怒りを通り越して呆れさえ感じてきて、深いため息をついた。


「……鶴田って、俺の中で結構な要注意人物なんだけど……。鈴原よく信用してるよな。」


 2回目のため息を零した俺に構わず、たかひろは目をキラキラさせながらこちらを見つめた。


「で、実際のところどう?って、聞きたかったんだよ。あ、……鶴田には言わないからさ。」