ことり公園。

「だから、……昨日。お前が絵鳩こうたのこと、悪く言ったら、鈴原怒ってたろ。」


 やっとピンときたのか、たかひろは感嘆の声をあげた。


「……ああ、そのことか。でも、今朝聞いたけど、鈴原あいつのことは幼なじみだって。」

「うん、俺もそう聞いた。……けど、前に好きな奴が居るって言うから、どんなやつかって聞いたら、いつも守ってくれる人だって。

 ……昔、鈴原は絵鳩こうたに助けられてたって言ってた。それで、……その時の表情とか見て、確定かな、って。」


 深いため息を漏らすと、すぐ目の前で同じような音が聞こえた。


 暫しの沈黙が続くと、たかひろが気遣わしげに口を開く。


「……でも、俺、ほんとはずっと、鈴原の小鳥遊に対する態度とか、表情とか、……上手く言えないけど、なんか、……違うなって、思ってたんだけどな。」


 俺は自嘲気味に笑いを零した。


「……やめろよ、そういうの。」


 前までほんとうは少し、……いや、かなり、俺だって自惚れていた。


 けど、……違った、ただの俺の、かっこわるい勘違いだった。


「なあ、……ちょっとその、絵鳩ってやつ、見に行かね?なんか一応、どんな奴に負けたのかって、気になるじゃん。」


 俺も少し気になっていたので、たかひろの誘いに乗ることにした。