梅雨と傘とわたしの恋


「............。はっ?」


あの人は結局なにしに来たんだろう


あたしに傘を貸すため?


だったら、あんなふうには帰らないし


考えれば考えるほど


分かんなくなってきて、考えるのはやめた


あたしはそれから


10分ほど雨がやむのを待った


でも、雨は強くなる一方で