てんしのうた


屋上から帰ったら姫羅が下駄箱で待っていた。


「姫羅待っててくれたの?
ありがとー!」



「いーえ!じゃあ帰ろうか。」


「うん。
あたしね、尚斗くんに振られちゃった。
ハハ。
あたしなんか眼中になかったんだよ~!」


「え・・・尚斗が?」


「うん。
姫羅、がんばって!」



「うん・・・。ありがとう。
でもあたしも振られるかもしれないし。」



「たぶん、ないと思う。
だってあたし・・・
あたしがフラれた理由はね、好きな人がいるからだって。
たぶんその好きな人が姫羅だと思うの。
あ!心配しないで?
もう吹っ切れたし、大丈夫!」


「ホントに?
ホントに大丈夫?」


「大丈夫だって!
あ!ここだから!
またね!また明日!」



大丈夫、吹っ切れたっていったら嘘になる。


けど・・・あたしはこれから前を向いていこうと思う。




そう。





なにがあっても・・・。