恋色の歌を歌おう。

「そっか。」
涼乃が愛梨を小突く。
「あーちゃんが本気ならね、あたしは応援するよ。あーちゃんのこと。」
「ありがとう。」
涼乃は桜並木を見つめた。
「あそこまで競走!!」
「オッケー!!」
2人は桜並木を通り過ぎる。風に揺れた桜がチラチラと舞う。
 いつか竜也とこんな風にはしゃぐ日が来るのだろうか。愛梨はそんなことを考えて、静かに笑った。
 「ここ抜けたらもう家に着くじゃん。」
「すずの家ね。」
家に着くと、涼乃は愛梨に笑いかけた。