『あんな悪趣味なところでバイトだなんて。やはり、貧乏人は可哀想。』
意地悪に笑って言う。
『ウチで下働きする?』
『断る。』
吉野ははっきり言い切った。
『何?あんな悪趣味が好みなの?キモい。』
『キモい、か。』
吉野はやよいを真っ直ぐ見た。
『お前は働いたことがない。故に、働いた側の気持ちが解らない。その軽口は不愉快だ。謝罪の気が無いならば、これ以上の会話は不要だ。』
『何よ……』