ブラウニーと唐辛子

「愛乃、朝から元気でなにより。」
「あいのー!これ、とりえー!」
きりっとして、笑う姿はかわいらしい。
「そうだ。」
「ん?」
そう言うと、声を潜める。
「吉野の職場、気にならない?」
「なるなる!」
「……行ってみない?」
「いくいく!」
「こっそり、ね。」
「うんうん!」
ひそひそと計画したのだった。