「お前…こんな岩投げて銃曲げて…どんだけ力強いんだよ…」 虫の息のランスは弱々しく言う。 「どんだけって…こんだけ?」 ニッと笑って、ギルクは銃を今度は真っ二つにした。 「…は…」 最後に笑い、ランスはパタリと倒れた。 「ギルク様、勝利!」 腰に手をあて、高らかに笑うギルク。 やがて、穴の開いた天井に視線を移した。 「よし、行かなきゃな。」 そして、階段を登っていく。