「そう。おかしいわよね?」
「うん、あれあんなに簡単に折れなかったもん。ギルクにも押されてるし、ロリン、何か企んでるのかなぁ?」
そこにギルクが一旦戻ってきた。
「おいおい、俺が強くなったとは考えねぇのかよ?」
「い~から行きなさいよぅ。あたし達に被害が及ぶでしょ~ッ!!」
「えぇええぇえ!?俺、捨て駒!?」
「捨て駒、早く行って。」
レイにまでそう言われ、ギルクは渋々ロリンに向かう。
「ちぇ~。レイとかアレンと俺の扱いの違いが激しすぎるだろ~。ギルク君悲しい…」
「あっは~♪どぉんまい☆」
黒髪の緩い二つくくりの少女は、敵の青年を励ました。
「何ならあたしがあの二人の態度直してあげるよ??」
「まじか?!頼むな…ッてアホか!」
ノリツッコミしてギルクはロリンを殴る。
さらりとかわされて蔓が伸びてきたが、まわし蹴りで蹴散らした。
「…確かに変な感じだな」
真剣な面持ちでギルクは呟き、足を地面につけた。
その様子にロリンは嬉しそうに笑う。
「バレちゃった??あは、なら仕方ないかなぁ。そろそろ…♪」


