アレンは真っ直ぐにローゼを見た。

「そうでしょう?」

「…………。」

ローゼはアレンを見つめる。


(こいつ…やるな。)


碧の瞳を見てニヤッと笑う。


「そうだ。」

「…理由は?なんなの?」

レイの声がした。

「理由はお前がまだ未熟だからだ。母さんの元で修行を続けなさい。」


「お母さんの修行はもう何年もやってきたわ!
それに外の方が絶対、いいもの!!

みんなそう思ったからアレンについて旅に出たのよ!!」


「そうなのか?」


ローゼはギルクとイルを見た。

「はいッ、そうです!!」

「アレンは強いから、こいつを見てるだけでも勉強になるし。」

ギルクとイルはそう言ってレイに加担する。


「…レイ、出てきなさい」

「!許してくれるの?」


みんなの視線が一気にローゼに集まる。

アレンを除いて。


「…アレン君やギルク君、イルちゃんが強いことはわかった。この子達となら大丈夫だろう。でも…。」


そこでローゼは一息おく。








「私も行くからな!!!!」