下天の内を比ぶれば
夢幻の如くなり

幸若舞 敦盛そのままに

茶筅髷 袖外した湯帷子
知謀尽くし武名鮮やか名をあげて

天下布武の印判用い
果てなき望みに突き進む

決戦に幾たびか舞い
己を鼓舞し挑んできたか

乱世をまさに手中に収め
紅蓮の炎の中に消ゆ

死屍累累の焼け跡に
覇王の首はなし

幻の名城 安土城
好城の天主吹き抜けの謎や
知る人なし

天下統一の未来図描きつつ
夢、灰燼に帰す