お揃いだったマグカップ
片方だけ
寂しそうに残っている

食器棚から
のぞかせる懐かしい絵柄

マルシェで君がみつけた

あのときの
はしゃいだ顔が
今も瞼に思い浮かぶ


君の好きなオレンジティー
淹れてみようか

君の思い出と共に
君を忘れるために……