読書少女




可愛い凪がいるからね♪



…気は乗らないけどね。



「何?」



扉に近づくにつれて、女子の顔がはっきりしてきた。



「杏ちゃん、この子が杏ちゃんに用があるらしいんだけどー」



「りょーかい、こっち来て」



とりあえずその子を連れて教室を離れることにした。



様子からしていい話ではないと思うけど。



………………………………




「で、どうかした?」



教室から少し離れた廊下。



「あの…実はッッ。この学校イジメがあって」



「まぁそうでしょうね」