青春してます。



…やか。……やか。
……………さやかっ!


んあいっ?!


突然起こされて目を開けると
目の前に時雨の顔があった。


ちょ、え、近いっ!


思わず顔を背けると



はー?
せっかくこの俺が起こして
やったのにその態度はありか?
もう帰りのロング終わったぞ?


…へ?ほんとっ?!
やばっ!!
時間割書いてない〜!!!


私としたことが。

そう困っていたら


はい。


後ろからにゅるっと手が伸びてきて
その手には小さなメモが。


あ、航平。


これ、いちお書いといた。
さやか寝てたし。



そのメモには明日の日付と
時間割が書いてある。



さっすが航平!
ほんとしっかり者だよね。
ありがと!


いや〜
さすがにあんなに気持ちよさそうな顔で
寝られてたら起こす気にもなれないわ。
今日は部活早めに行かないとだし。
ま、気が利くだろ?
貸し1な。


そんな寝てたの?
って、貸し1とかー!!!


つべこべ言わずに航平に
感謝しろや。
俺なら絶対そんなことしねーけど、



うるさい時雨。



またまた、時雨、
そう言って右手が突っ込んでる
ポケットの中身は何なのかな?
裏紙にさっき書いてたのって、、
なーんだっけ?

ニヤリと笑う航平。



え、まさか時雨も書いててくれたの?



はっ?!
俺がんなことするわけねーだろ、
ばーか。
俺の字より航平のほーが
キレーだろーが。


…ってことは書いたんだ?



あっ、やべ。
もーいい、早く部活行くぞっ!



ちょっと顔を赤くした
照れてる時雨。
その顔を見たとき、私の胸が
じんわり熱くなった。