あれから月日がたって10月のある日。

♪~♪~
優太からメールが来た。

『唯、俺さ……唯以外の女とキスしてしまったんだ……本当にごめん。』

正直、辛かった。でもしょうがないとも思ってた。前の優太は誰にも近づけない怖い人だったから……。

『意味分かんないよ、なんでキスしたの?ねぇ、なんで押し退けないの?』

怒りとか悲しみが自分が思ってるより
爆発しそうで怖かった。

『ごめん。でもそれ以外何もしてない。だから許してくれ。』

『ちょっとだけ、時間頂戴。今のままだとイライラして八つ当たりしそうだから。』

『わかった。でも俺は唯が好きだから。』

これ以上メールしたくなくて放置した。どうしたらいいんだろ。本当に最近は優太はモテてる。

モヤモヤした状態で次の日を迎えた。

「唯ー!起きなさい。」

「起きてるって。」

今日は優太と会いたくない……。会ってどうすんの?こんな顔見せたら優太が悲しむ。

「ごちそうさま。行ってくるね。」

「優太君と一緒に行かないの?」

「今日はそういう気分じゃないの、行ってきます。」