俺は、もう唯しか見えないくらいに重症だった。

どうしたって届かない距離にいたアイツを俺の傍に居させたかった。

好き。その言葉でしか俺の中ではない。

『……?優太?』

呼んでくれる俺の名前。でも好き以上に俺の傍で一緒にいてくれる
自信があんまり内容にも覚えてくる。

「唯、今日俺の家に来い。」

「え……。」

戸惑ってる、でも俺は我慢なんかできない。
コイツと一緒に居たい。その気持ちでいっぱいだった。

「……ダメか?」

「……いい、よ?でもどうして急に?」

「俺さ、他の女と絡んでても好きだって思う感じがなかったんだ。」

「……うん。」

「でもさ、唯と話ししてる時。あー俺コイツとなら幸せになりたいって思った。」

「うん。」

「んで、唯に話しかけたんだ。友達からでもいいからって。」

「うん。」

俺は自分の気持ちを全部唯に話した。唯は、ちゃんと俺の話を
最後まで聞いてくれた。正直嬉しかった。

「唯が俺以外の男と話すとものすごい苛つくんだ。」

「ん。大丈夫、私は優太だけだよ。」

「ほ、本当に?」

「うん!だからそんな苦しそうな顔しないで。」

「……すまん。」

唯は優しい。誰にでも優しくて、笑顔が可愛くてモテる。

だから、俺は普通でいられなくなる。

「優太。好きだよ。手放すわけないから、安心して。」

「……ああ。」

唯は俺を、落ち着かせるただ唯一の一人だ。
親や先生でさえ、俺が荒れたとき手がつけれないのに……。