囁きかけながら、湊の手を強く握りしめる。 「最近私、変なの。私より湊に釣り合う人、いっぱいいるんだろうなって思うと、なんかモヤモヤするんだ。 彼女とかいたのかな、たくさん恋してきたのかなって、そんなことを考えただけで胸が痛くなるの……」 私の本当の気持ち。 恥ずかしすぎて、本人には口が裂けても言えないけど。 「でもね、私、毎日楽しいんだ。湊と他愛のない話して、同じ時間を共有して、すごく、毎日……幸せ……なんだ……よ……」 声を紡ぎながらも少しずつ目の前が暗くなって、私は眠りに落ちた。