【完】クールな同級生と、秘密の婚約!?



湊が布団の端に移動し、掛け布団を持ち上げ、ぽんと敷布団を叩く。


「ほら、ここ」


「う、うん。失礼しまーす……」


おずおずと布団の中に入る。

旦那とはいえ、いざ男の人と同じ布団に入るとなると、やっぱり緊張するかも……。


「なにされても文句言うなよ」


「え!?」


隣を見ると、湊がべっと舌を出した。

手の上で転がされているようで、かぁーっと顔が熱くなる。


「さ、さっきは優しいと思ったのに……。最低!」


「そっちが入ってきたんだろ?
それに一応俺ら夫婦なんだから、あんなことやこんなことくらいあってもおかしくないし」


「やっぱり湊って意地悪!!」


顔を膨らませて怒ると、湊がふっと涼やかに笑った。


「やっといつもどおりの亜瑚になったな」


「え……?」


「さ、寝よ。俺は眠いんだよ」


湊はそう言って私に背中を向け、横向きに寝転がった。


もしかして、私が怖がってたのを忘れさせようとして、からかったのかな……。

湊の不器用な優しさになんだかほっこりして、思わず顔がほころぶ。