なに……? さっきの音……。
なにかが軋むような音だ。
まさか……、お、おば……け……?
恐怖を煽りそうになる自分を、慌てて叱責する。
だめ! おばけとか考えたら、寝れなくなる!
そう思ってぎゅっと目をつむるけど、脳内では怖い想像ばかりが駆け巡る。
どうしよう、怖い! 寝られない!
いてもたってもいられなくなり、逃げるように足早に部屋を出て、湊のいるリビングに向かう。
リビングを覗くと、湊が布団に寝転がって、スマホをいじっていた。
湊の姿を認めた途端、安堵で体の力が抜ける。
「湊ぉ……」
「ん? 亜瑚?」
リビングの入り口から声を掛けると、微かな私の声を拾い、湊が上半身を起こした。


