「今日は楽しかったわ。じゃあまた明日、学校でね」
玲奈がドアのところで振り返り、小さく手を振る。
私と湊は玄関に並んで、玲奈のお見送りだ。
「私も楽しかったよ!
気をつけて帰ってね。ばいばい!」
私もぶんぶんと手を振り返す。
そしてバタンッとドアが閉まり、玲奈の姿が見えなくなった。
すると隣に立っていた湊が、肘で小突いてきた。
「よかったじゃん、また仲よくなれて」
「うん……!」
玲奈に話せてよかった。
痛んでいた心がすっきりして、今まで以上に玲奈の存在が大きくなったのを感じる。
親友の大きさが身にしみた1日だった。
そして今、こんなふうに思えるのは。
私はそう考えながら、隣に立っている湊を見上げた。


