「……きさ、」
「あんたさ、」
私の声を遮るように、不意に如月くんが唇を薄く開いた。
如月くんの声が胸の奥まで響いて、うっとりしてしまう。
イケメンは声まで綺麗なのね……。
「いい歳こいて、フリフリのうさぎちゃんパンツ履いてんのな」
そう、フリフリの……って、あれ……?
「……ん?」
私は笑顔を貼りつけたまま首を傾けた。
今、なんて言った? 幻聴かな?
「パンツくらい考えて履けよ。うさぎちゃんパンツ」
如月くんがクールな表情を浮かべたまま、さらりとそう言い放った。
……な?
な……な、なんだってぇーーーーっっっ!?!?


