「いや、守ろうとしたのもあるけど……」 「ん?」 「……こんな可愛い亜瑚のこと、あんまり見せたくないから」 「……え……?」 「まわりの男が亜瑚を見てて、妬いてた」 「……っ」 思いがけない湊の言葉に不意を突かれ、言葉を詰まらせる。 湊が、ヤキモチを妬いてくれてた……。 そんな気持ちになるのは、私だけだとばかり思ってたのに……。 こみ上げてくる甘酸っぱく幸せな感情に顔が赤くなるのを感じながら、湊に守られるような体勢のまま、電車に揺られた。