【完】クールな同級生と、秘密の婚約!?



どういう意味だ? これ。

届くって、なにが?


まったく要領を得ない謎のメッセージに、疑問符を浮かべた、その時だった。


「――湊!! 大丈夫!?」


バンッとリビングのドアを開ける音とともに、懐かしくて愛おしい声が聞こえてきたのは。


「……っ」


上体を起こしてドアの方を振り向いた俺は、思わず目を見開いた。


驚くのも無理はない。

なぜか、実家にいるはずの亜瑚が、息を切らしてそこに立っているのだから。


……は? なんで?

思考がまるで追いつかない。


「どうして亜瑚が……」


「湊が死にそうだって、祐馬くんからメールが来て、心配で心配でお父さんに送ってもらって帰って来たの」


亜瑚が、ソファーに座ったまま動けないでいる俺の元に歩み寄る。


よく見ると、亜瑚の瞳には今にも溢れそうなくらい涙が溜まっていた。

髪もボサボサで、慌てて来たのがよくわかる。