「仕方ない。たまには離れるのも……」
だけど、そう呟いた俺の声は、尻すぼみになって力なく消えた。
だって、いろんなところに亜瑚の気配が残っている。
キッチンを見ればご機嫌に料理を作る亜瑚の姿が、ソファーを見ればふたりでくっついてテレビを見ていた何気ない記憶が、よみがえってくる。
いつからこんな、ひとりの空間に耐えられなくなってしまったのだろう。
くしゃっと前髪を乱し、ため息をついた、その時。
突然、頭上に放置していたスマホが鳴った。
横になったままスマホを手に取り顔の上にかざせば、祐馬からのメッセージを着信していた。
画面をタップし、メッセージを開くと、にぎやかな文面が目に飛び込んできた。
【俺から親友にクリスマスプレゼント!
もうそろそろ届く!と思う!(^_^)
いいクリスマス過ごせよ☆☆】


