【完】クールな同級生と、秘密の婚約!?



そして、テントを出て歩いていくふたり。


私はただ、そのふたりの後ろ姿を見ていることしかできなくて。


湊、行かないで……。

心の中で呼び止めるけど、危険を冒してまで引き止める勇気は持っていない。


それなのに、湊が違う女の子とふたりきりになるのが、ものすごく嫌で苦しい。

いつの間に、こんなに心が狭くなってしまったのだろう。


「如月くんと栞ちゃん、行っちゃったね……」


「ふたり、付き合ってると思ってた」


「確かに美男美女でお似合いだよね」


あちこちから聞こえてくる声に、胸を鋭利ななにかで刺されるかのような感覚を覚える。


違う……。湊は私の旦那さんなのに……。

でも、みんなには言えないし、自信もなくなってきた。