「ひゃっはっはっ! もうだめ~っ!」


亜瑚がバンバンと床を叩いて降参を示したから、しょうがない。やめてやるか。


くすぐるのをやめると、亜瑚が涙を拭いながら起き上がる。


「もー、くすぐりすぎ! でも、これで機嫌直してくれた?」


甘いな。


「やだ。次は違うお仕置き」


「えっ!? まだ!?」


だってまだ意地悪し足りない。


「でも、ほら、エビフライ作らなきゃいけないし……」


「エビフライより、亜瑚がほしい」


「え……」