最後まで自問せずとも、私の気持ちは決まっていた。
「……ありがとう、如月くん。なんだかスッキリしました」
立っている如月くんを見上げ、笑顔を向ける。
如月くんのことは苦手だけど、彼のアドバイスはなんだかすごく腹落ちした感じがする。
すると、涼しげな表情を保ったまま、如月くんが口を開いた。
「別に。悩んでるとさらに不細工になるんだから、笑ってる方がまだ2割マシって思っただけ」
……は、い? 今、なんて?
突然投下された爆弾に固まっている私をよそに、何事もなかったかのようにすたすた歩いて行く如月湊。
プチンと私の中のなにかが切れて、小さくなっていく後ろ姿に向かって思わず叫んだ。
「この……最低最悪男〜〜っ!!!!」
いい人だなんて一瞬でも思ったのが間違いだった。
即、前言撤回させていただきます!


