キャッチして視線を上げれば、投げてきた張本人――祐馬が、ニカッと白い歯を見せて笑っていた。 「早く行ってやれ☆」 口パクでどう伝えてくる祐馬。 俺は頷くと、その場を駆け出した。 俺は必死に家に向かって走った。 嫌な想像が頭から離れない。 早く帰って一緒にいてやれば……。 でもどれだけ自分を責めても、現実は変わらない。 亜瑚の無事だけを願いながら、俺は無我夢中で走り続けた。