【湊side】
「おー! 祐馬ストライク!」
「うわー! 俺負ける!」
放課後。俺はクラスの男子8人で、ボーリング場に来ていた。
盛り上がる声を聞きながら、少し離れた自販機の緑茶のボタンを押したところで、連続ストライクをとったらしい祐馬がやってきて俺の肩に手を乗せた。
「ようよう、イケメンの兄ちゃん☆
あそこの女子達からの視線が熱いぜー?」
女子たちがいるらしい斜め後ろ辺りをさりげなく顔を向けながら、目に手を当てて、おちゃらける祐馬。
落ちてきた緑茶のペットボトルを出口から取り出しながら言い返す。
「そういうのに興味ないの知ってるくせに」
「愛する妻がいるもんなー」
「今日の晩御飯エビフライだから」
「うわー! ノロケんなし!」
そう言って祐馬が笑う。


