「ほら、俺も持つ」
「ありがとう」
返却物を分け合って持ち、ふたりで人の往来がない階段を登る。
「あ、あのね。登校中、玲奈に私たちのこと話したよ」
「そっか」
めでたく両想いになったことをこっそり打ち明ければ。
『やっぱり! ふたりの家に行った時から、そんな気がしてたわ』
って言われちゃったけど。
さすが親友。完敗です。
「俺も今日、祐馬に報告する予定。
あいつにはいろいろ世話になったし」
「うん。いっぱい助けてもらっちゃったね」
「で、その後クラスの奴等に遊びに誘われてるから、ちょっと帰るの遅くなる」
「了解! あ、今日の晩御飯、なにがいい?
湊のリクエストに応えてあげる」
「まじ? じゃあ考えとく」


