話していいか迷ったけど、事情を知らない人のほうが逆に相談しやすいし、相談に乗ろうとしてくれる如月くんに少しだけ気を許したのかもしれない。
私は重い口を開いた。
「うーんと……家族の幸せをとるか、自分の未来を優先するか、悩んでました」
「へー」
「如月くんだったら、どうしますか?」
「俺だったら、失いたくない方を優先する」
「失いたくない方……?」
「そりゃあ、どっちも大切だろうけど、それでもどっちかを決めなきゃいけない時は、失いたくない方を選ぶ。
失いたくないってことは、自分にとってそれだけ重要ってことなんじゃないの?」
「そっか……」


