【完】クールな同級生と、秘密の婚約!?



もしかしてずっと探していてくれたの……?


てっきり愛想を尽かされていると思っていたから、手紙一枚で出てきてしまったことをひどく後悔する。


「ごめん……」


しゅんとうつむき謝ると、湊が体を起こした。


「なぁ、亜瑚」


不意に名前を呼ばれ、顔を上げると、湊がまっすぐに私を見つめていて。


「謝るのは俺の方だ。
この間、亜瑚が男と買い物してるの見て誤解した。捨てられたとか考えて……。
それで婚約解消しようって言った。
俺の勘違いなのに、ごめん」


「湊……」


たしかに、婚約解消の話をされたのは拓ちゃんと買い物をした日だった。


そういうことだったんだね……。


理由がわかってなんだかほっとした。

拒絶されたわけじゃなかったんだ……。