【完】クールな同級生と、秘密の婚約!?



背後から聞こえてきた、この声は……。

込み上げてくる懐かしさをぐっと抑えて振り返ると、愛しい人が立っていた。


「湊……」


どうして湊がここにいるのか、頭がこの状況に追いつかず、私の手首を握る湊をただ見上げることしかできない。


「あんた捜すために走り回ったんだからな……。勝手にいなくって……」


はぁはぁと息を切らしている湊。


なにか言おうと口を開こうとした、その時。


突然糸が切れたかのように湊が体を倒してきたかと思うと、私の肩にこてんと額を乗せた。


「よかった、会えて……」


息を吐き出すように、耳元で湊が言う。