振り返ると、ポケットに手を突っ込み涼やかな表情を浮かべた如月くんが立っていた。
う……っ、無駄にかっこいいのが腹立つ。
そういえば、家が同じ方面だったっけ。
たまに、女子に囲まれて登下校する如月くんを見かける。
でも今は如月くんに構ってる時間なんてない。
重大な考え事をしているのだから。
「なんかあったのよ」
「え……?」
私の心を読んだかのような如月くんの言葉に、思わず動揺する。
「なんで……?」
「だれもいない公園で、ため息ばっかりついてたら、なにかあったと思うだろ、ふつー」
『お前はバカか』と言いたげな視線を向けられ、私はうっと言葉を詰まらせる。
「で? あんたはなにを悩んでるんだよ」
そう言いながら、私の答えを待つような体勢を作る如月くん。


