電話を切ると、私は涙を拭った。
そしてパンパンッと自分の頬を叩き、気合いを入れ直す。
こんな泣き顔を、湊に見せるわけにはいかない。
よし、湊に会いに行こう!
湊に伝えなきゃ。本当の気持ち。
……とは思ったものの。
私は駆け出してすぐ、公園のど真ん中で立ち止まった。
あれ……? そういえば、ここからどうやって帰るんだったっけ……?
今いるのは公園。
でもぼーっとしながら歩いてきたから、どうやって来たか覚えていない。
もしかして、私……迷子!?
誰もいない静けさに、恐怖心がむくりと芽を出す。
と、とりあえず現在地を確認した方がいいよね……っ?と、スマホをポケットから取りだそうとした、その時。
――パシッ。
「……っ!?」
その手を、突然後ろからだれかに掴まれた。


