【亜瑚side】
『……以上かな。これが湊の過去とトラウマ』
祐馬くんの声が途切れ、静寂がやって来ても、私は言葉が出なかった。
ただただ涙が溢れるばかりで、相槌も打てずに、祐馬くんの言葉だけを聞いていた。
まだ祐馬くんの声が、頭の中で響いてる。
湊がこんなに苦しいものを背負っていたなんて全然知らなかった。
ずっとひとりで抱えていたなんて……。
そんな私を気遣ってか、祐馬くんが優しい声で語りかけてくる。
『多分湊は、亜瑚ちゃんに捨てられるっていうか……亜瑚ちゃんを失うのが一番怖かったんじゃないかな』
「え……?」


