何度も女子に告白された。 でも『好き』と言われても、また母さんのように裏切られ捨てられるかもしれないと思うと、そんな言葉を信じることはできなかった。 好きなんて、愛なんて、この世に存在しないんじゃないかって。中学生の頃には、そんなひねくれた考えを持つようになっていた。 でもそんな時、あいつは──亜瑚は現れた。 いきなり現れて、俺の心の中にスッと入ってきた。 あの笑顔に、あのまっすぐな心に、俺は多分。……惹かれていた。