『……え……?』
まるで呪詛を唱えるようにぼそぼそと降り注がれた言葉に、母さんの腕の中で体が強張る。
頭を重い鈍器で殴られたような、鈍い衝撃で、頭が真っ白になった。
母さん……? なにを、言っているの……?
『湊なんかいらない。あんたさえいなければ私はあの人と幸せだったのに。
あんたを生んだことが人生の大失敗だったんだわ』
そう言って体を離し、母さんは今まで見せてきたどんな笑顔よりも美しく屈託のない、残酷な笑みを俺に向けた。
『あんたに生きてる価値ないし、湊なんていなくなっちゃえばいいのに。ね?』


