【完】クールな同級生と、秘密の婚約!?



『……え……?』


まるで呪詛を唱えるようにぼそぼそと降り注がれた言葉に、母さんの腕の中で体が強張る。


頭を重い鈍器で殴られたような、鈍い衝撃で、頭が真っ白になった。


母さん……? なにを、言っているの……?


『湊なんかいらない。あんたさえいなければ私はあの人と幸せだったのに。
あんたを生んだことが人生の大失敗だったんだわ』


そう言って体を離し、母さんは今まで見せてきたどんな笑顔よりも美しく屈託のない、残酷な笑みを俺に向けた。


『あんたに生きてる価値ないし、湊なんていなくなっちゃえばいいのに。ね?』