「はぁ…はぁ……間に合っ…た……」 琉から姿が見えなくなってから全力疾走で教室へと向かったココは、完璧に息が上がっていた。 「もぉ、体力無いわねぇ。学生の癖に」 「ユキの方が若いじゃないっ!小学生ぐらいのくせに」 一応言っておくと、ココは周りに怪しまれるのは嫌なので、ユキと喋るのはあくまでも小声である。 たとえ、ビックリマークがいくつ付いていようとも。 小声で、ある。