heure de la'nge〜天使の時間〜




「面白い子だねぇ。
ね、思わない?アリア」


ココの姿が消えた後、琉はそう言って彼のサポーターの方に振り返る。


「えぇ、思うわよ。ーーあなたと同じくらい変わってるわ」


「そんな呆れた顔をしなくて良いじゃないか。僕は変わってないしね。
さっ、行こうよ。僕のクラスでも終礼が始まるから」



スタスタと歩き出す琉の後ろを飛びながら、アリアはため息を吐く。



「もうあなたは遅刻ね、きっと」



琉から返ってきたのは、ふふふっという面白そうな笑い声のみ、だった。