「………?」 女の人の指は、中のそれに吸い付くように近付いて行く。 女の人の指が、花束に触れたその瞬間ーーー!! 淡く光を放つはずの花束が、鋭く優しい光を強く発す。 「あっ……」 その光が消える前に、女の人は声を上げ、目の色を変えて、箱を取り落として、ぐんぐん何処かへ翔び始める。 「まっ、待って!!これっ!」