「こっ、ココ……」 ココの後ろから、ユキの少し呆れた声がする。 それでも、ココは揺るがなかった。 今ココが頼れるのは、もはや自分の勘ぐらいのものだったし、ココの勘は、全力で、この人はなつきさんだと告げている。 目の前の女の人は、ココの差し出した箱を恐る恐る受け取り、スルスルっと、リボンをほどく。 中から出てくるのはもちろん、あの、ゆういちゃんの、光を放つビーズの花束だ。