heure de la'nge〜天使の時間〜



「眠りっぱなしという時点で、自分が誰であるかを思い出せないということが多いんだ。
その上、1年近くも魂と体が離れていたら…」


「覚えていないことは明白。ってことか」


ココはこう呟いたあと、少しだけ考えて、にっこり笑った。


「ん。まぁ、良いや。
きっと、あなたはゆういちゃんのなつきさんだって気がする。
だからーーーはい!」


差し出される、箱。



それは間違いなく、ゆういちゃんの作品が入っている箱だった。