悲しみに暮れながら、大なり小なり辛い現実を受け止め慣れている5人は、別れの準備を進め始めている。


一区切りついたところで、ユウは塞がってしまったかのように感じる喉から、声を絞り出した。


「もうーーー良いか?


そこの道を通って、人間界へと行きなさい。
人の生を全うして、数十年後。
また会おう」









そう言って、ユウは悲しみを振り切るように、その場から光の粒となって、消えた。