家族で話していたココの天界での部屋を後にし、集合場所に指定されていた、人間界に繋がる広間に向かった。


「ーーーあっ、ココ、来た!」


真っ先にココに気付いたのは、きぃ。

その明るい声を、ずっと聞いていなかったような懐かしさをココは感じる。



「ん?ココーーやっと、来たのね」


アイカが降りてきたココの手を、優しく引いた。

アイカのその柔らかい手が嬉しくて、ココは微笑む。


「ココちゃん、楽しめたかな?」


琉はココの顔を覗き込んで、うん、大丈夫だ。と笑った。


「待ちくたびれたぞ、ココ」


真がいつもの無表情で言う。



「ははっ、ごめんね?みんな。
お待たせしました!!」


ココが4人にそう言うから、4人は驚きの声をあげ、それを見てココがまた笑う。