死んでしまった後、ユキが気にかかったのはココのことだったと言った。
「父に思われているのが、羨ましかった筈だったのにね?
ココに私のこと、知ってもらえなかったんだって思ったら、すっごい悲しくなっちゃったの」
そしてその後ユキは、数年後に過労で死んだユウがココのサポーターをしないかと、迎えに来るまで、ずっと天国と地上の狭間で、ココを見守っていたのだそうだ。
「だから、俺たちと暮らしたからと言って、幸せだったかどうかは分からない。金銭面でなら、母さんが亡くなってからはどちらも同じようなものだったしね」
ユウは悲しげに笑った。

